パセリの解説

 千葉県の地元でストリート・ミュージシャンをしていた一輝は、音楽事務所のマネージャー、友引にスカウトされ上京した。しかし、その友引が借金を作って失踪してしまい、活動の場を失う一輝。おまけに恋人の恵にもフラれ、自暴自棄の生活を送る日々。そんなある日、一輝の前に“パセリ”と名乗る一人の少女が現われる。彼女は自分のことを幽霊だと言い張り、その姿は一輝にしか見えないと言うのだった。そして、一輝の本気の歌を聴かないと成仏できないと言って一輝につきまとうようになるのだが…。

パセリの基本情報

公開日

上映時間

配給

制作国

2020年10月10日 81分 アートポート 日本

パセリのレビュー・評価

ミュージシャンと幽霊の話です。そう言われて私が思い出すのは実在のミュージシャン山崎まさよし主演の「月とキャベツ」であります。そうそう山崎まさよしは「パセリ」と言う歌を出していましたっけ!(ってそれは「セロリ」!)「制作意欲をなくしたミュージシャン+女の子の幽霊+(タイトルに)野菜」と関連したこの映画「パセリ」は「月とキャベツ」をリスペクトした作品では??と勘ぐった私は見事にマイナス方向へ裏切られました。言っておきますがこの映画は目や耳が肥えた映画ファンの皆さんは見ない方がいいと思います。おそらくこの作品が叩かれるのは目に見えております。そんな場合、この映画を視聴した貴重な時間を返せ!等と私に言われても困ります。映画で無駄な時間を道草してもいいってチャレンジャーの方のみの鑑賞をお勧めします。何と言うかこの映画の監督、有名どころでは人気ドラマ「特命係長只野仁」の監督をやっている植野尚という方です。「只野仁」はオーバーな展開などもありますが私は結構好きでたまに見たりするのですが、残念ながら「只野仁」より劇場映画の「パセリ」はそれほど面白くありませんでした。あらすじは、マネージャーに裏切られミュージシャンをあきらめた青年、一輝君が長い間連れ添った恋人恵ちゃんにも見放され、自暴自棄になっておるわけです。彼と同じ事務所で友人だった藤崎君はインディーズで結構人気が出ていることも一輝君のコンプレックスを刺激します。そんな人生の閉塞感を抱いている一輝君の元にパセリと名乗る女の子の霊が現れ、「一輝が本気で歌った歌を聞かないと成仏できない」と言い出すわけです。そして一輝君とパセリの妙な同棲生活?がはじまります。一輝君は同棲生活を送る中で以前のマネージャーに再び裏切られたり、そのおかげで二人組のやくざに追いかけられたりとトラブルに遭遇しますがパセリのお陰で何とか切り抜けられます。やがてパセリの素性が明かされ、パセリが昔聞いた一輝君の歌によって一時は自殺まで考えた学校でのいじめから立ち直ったという事を知ります。自分の歌がパセリに希望を与えたと知った一輝は今度は逆にパセリから励まされミュージシャンの道を再び目指し、パセリは無事に成仏する・・という話です。(あらすじを書いているとうまく調理すればいい映画になりそうな気が。)有名な華のある役者は出ていないし、登場人物も少なく、普通の市街や建物の中で撮影されているいわゆるB級映画や、インディーズと言われる部類の映画でした。お金がかかっていない感満載です。プロフィールを見ると結構製作現場にたずさわっている監督らしいのですが、とにかく自主制作映画っぽいのです。パセリ役の子もやっつけ仕事で演技しているようですし、特典映像のメイキングなんかみても監督自体が自己満足で作っているようなことを公言しております。では、私はそのような映画の為に何故レビューを書いているか?と言うと、もし映画つくりの何たるかも知らない私が映画つくりを思い立ち、製作を始めたとするならば、多分、この映画のようになっちゃうんじゃないか?と思うわけです。そしてよくは知りませんが映画の世界に携わっている自称映画監督、と言っている人にこのような自主制作映画っぽいものを頑張って作っている人がたくさんいるのではないか?と思うのです。そんな中、光る作品を作る人のみが劇場公開を許され、素晴らしい役者を起用することが出来て私たち一般の観客の目に触れる事が出来るのではないかと・・。つまり海外国内の公開作品は既に多くの映画作品の中から見出された選ばれた作品達なのではないかと今更ながら思う訳です。つまりエリート作品です。それがまた目や耳に肥えた映画ファンにダメ出しされたりする訳です。この「パセリ」と言う映画はそのような選ばれた作品と比べるならば「選外」とも言うべき作品だと思います。この映画に比べれば史上最低の映画と揶揄され、興業的には失敗だった「デビルマン」もかなり重厚でお金のかかったエリート作品だと思います。しかしメイキングを見ればこのようなあまりお金のかかりそうにない作品でも10人以上の多くのスタッフが頑張って参加しているのです。とすると普通一般の映画に参加しているスタッフはかなりの人数なのではないか?と思います。なんだかこの映画の悪口を書いているように思われるかもしれませんがそんなつもりではなく、この「パセリ」のようなあまたの知られざる?B級映画が映画好きの人々に少ない予算の中から多くの観客に触れられるかどうかもわからず今でも数多く作られていると思うのです。有名な作品、有名な監督、有名な俳優への道はとてつもなく大変なのだ、と言う事をこの映画を通してつくづく考えさせられました。

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