恋人たちの解説

『ハッシュ!』『ぐるりのこと。』などの橋口亮輔監督が、それぞれに異なる事情を持つ3人の男女の物語をつづる人間ドラマ。自分に興味を持ってくれない夫と気が合わない義母と生活している女性、同性愛者で完璧主義の弁護士、妻を通り魔に殺害された夫を中心にストーリーが展開する。作家主義と俳優発掘を理念とした松竹ブロードキャスティングのプロジェクトの一作として、橋口監督の『ゼンタイ』に出演している篠原篤が主人公を演じ、リリー・フランキーも出演。人の感情を丁寧にすくい取った橋口監督の演出に期待。

恋人たちの基本情報

公開日

上映時間

配給

制作国

年齢制限

2015年11月14日 140分 松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ 日本 PG-12

恋人たちのレビュー・評価

オーウェンウィルソンとザックガリファナキス。こりゃ見るしかねぇ!と意気込み観る。思ったより深い作品でした。女たらしの主人公の成長物語としてとっても良かった。示唆に富んだラストも好き。
この監督の才能すごい。こういうマンチェスター・バイ・ザ・シーみたいに主人公が悲劇を乗り越える話大好き
素晴らしい演出と完璧な演技力が融合した見事な傑作。鑑賞前の期待感を余裕で越える見応えに140分の長尺もあっという間だった。とにかく役者陣のリアル感漂う演技が凄い。名のある俳優を脇におき、主演級には無名の俳優ばかりを揃えた配役が奏功。脇役、端役の誰一人が欠けても成立しないと思わせる稀にみる完璧なキャスティングの中でも篠原篤、成嶋瞳子のふたりの強烈な存在感に終始圧倒される。いったいこんな凄い役者が今までどこに隠れていたんだ!?と驚かずにはいられないインパクトある演技は必見だ。特に成嶋は野外放尿シーン、脇毛の剃毛シーンまで見せる迫真ぶりで、その女優根性には心底感服した。出番は少ないながら内田滋、黒田大輔、山中総なども大きな印象を残して作品の重要なピースとなっている点も見逃せない。本作がリアルなのは演技もさることながら、セリフや情景に自然な日常を感じられるところだろう。弁当屋での店員同士のやり取り、配達された鶏肉の押し問答、市役所窓口でのやり取りなど、どれもどこにでもよく見かける日常的な風景であり、これらに演技くささを感じさせない空気感がとにかく秀逸だ。本作の登場人物達にとって人生は厳しく苦しいだけのものだが、人生は闘う価値があるものだ。「腹いっぱい食べて、笑ってたら人生なんとかなるからさ」いやあ、染みるなあ。監督と脚本を手掛けた橋口亮輔は寡作ながらも、発表作のどれもが傑作級という才人。本作で幾多の映画賞を総ナメしたのもうなずける。本作以降またしばらく沈黙しているが、日本映画界で最も新作が待望されるひとりといってよいと思うう。ひたすら重くシリアスな話で万人受けはしないだろうが、映画ファンを自負するなら鑑賞はマストだろう。

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