今、改めて観ると主役クラスのオールスターである。…なので、あまり語られる事なき俳優サンについてのレビューを試みる事にします。【三浦貴大】「永遠の0」にも出演している三浦貴大…偉大なご両親の二世、好青年役多し、肉体派、若きバイプレイヤー、実は彼もカメレオン俳優的な役回りが多い…本作ではストーリーの軸となる役。地味な作品でも主演を少しづつ重ねて行く姿は好感が持てる。新世代のイケメン俳優とは違った路線で、若手性格俳優として応援している。私的favoriteは三池監督の「忍たま乱太郎」🐾【柄本時生】三浦の同僚役…偉大なご両親の二世、才気溢れる実兄、義姉、そのご両親に囲まれているが…全く影響を受けてない様に見える。朴訥な役から嫌味な役迄、脇役として必要な位置に必ずいる存在感、唯一無比な表情と力の抜けっぷりは素晴らしい表現者だ…ご家族には無い魅力がある。私的favoriteは松本監督の「さや侍」🎭【志賀廣太郎】岩井記者役…中井貴一が椙森神社で出会う。…本作を観て「日本橋七福神巡り」に行きたくなり、浅草に住んでる従妹に連れてもらったが、人形町の甘酒横丁で食べ歩きにかまけて、三社巡りに終りそれっきり…志賀サンも名バイプレイヤーだが、やはりseason3迄あった「三匹のおっさん」が一番光ってた(頭ではなく)…「銀魂1」では、ズラ被りで登場。福田監督の悪戯的な役割にも、嬉々として演じられていた。貴重な俳優サンです🐾【中村靖日】巻頭に日本橋で、刺された中井貴一を発見する警官役…この人の顔が凄く良い。映画でかなり観ている顔…脇役が多いので当然なのだが、パッと思い出すと「日本のいちばん長い日」の宮内庁秘書官長、「のぼうの城」の狙撃兵、「ケルベロスの肖像」の玉村、「東京ゾンビ」「極道大戦争」のゾンビになる人、どんな役か忘れたが「旅猫リポート」にも出ていた🎭…総じて哀れな人顔がこれ程ハマる人はいない。明るい顔でイキイキ登場しても、後々あの哀れな顔になる役…その逆方向の役は、テレビ「闇金ウシジマseason1」の医療機器販売の会社員。キャッシュカード盗まれたり、離婚の危機に陥ったり…災難不幸が連続し哀れな顔になるが、最終回で全て解決し、立ち直り明るい顔になる…ほぼ、中村氏が主演みたいな回だった🐾【鑑賞後拝読記】鑑賞後に原作を読んで思ったが、キャスティングの絵が浮かびイメージしやすい典型例で、凄く入りやすかった。横溝作品を読むと、自然に金田一耕助=石坂浩二みたいに…次作、「祈りの幕が降りる時」も泣ける話ではあったが、鑑賞中は「砂の器」がちらついた。私的には、本作の方が味わい深く、ドラマと共通する人間と舞台になった地域の温もりがあった。香織:「…私、世の中甘く見てますよね」加賀:「世の中甘く見てる様なら安心だ…どこにも光が無いと絶望してるよりはな」今、改めて読む…加賀恭一郎=阿部寛がくる🙏2012年2月1日/TOHOシネマズ梅田にて鑑賞。